フランチャイズで失敗したくない人のために、店舗を順調に増加させて利益を出しているFC本部を比較しました。失敗談もまとめています。
長時間残業に耐えられず会社を退社し、飲食関連のフランチャイズに加盟したCさん。
しかし、そのフランチャイズもブラック企業だった…という何重苦を経験している彼の話を紹介しよう。
Cさんが脱サラしたのは42歳のときだった。
それまで勤めていた会社は残業が多く、月に100時間近くになることもしばしば。
いわゆる”ブラック企業”だった。
その一方で、管理職に昇格したことから残業代は出ず。
「今が独立のタイミング。」そう考えたCさんは、ある飲食店のフランチャイズ展開をする会社に足を運んだのであった。
そのフランチャイザーの担当者は、いま勤めている会社の人とは比べ物にならないくらい、とても紳士的だった。
さらに、見せられた資料にCさんの心が弾んだ。
「未経験でもOK」「月の売上は○○万円」「開店から3年で出店費用をペイできる」。
Cさんが脱サラを決意した瞬間だった。
そして、いよいよCさんの店が開業。オープンから3か月は、あの資料にあったシミュレーション通りの売上で、順風満帆に見えた。
転機は4か月目から始まった。
これまで来店していた客が、次第にこなくなっていく。
「そのうちまた、客が来るようになるだろう」
本部の話をCさんは信じ、季節メニューに力を入れるなど試行錯誤が続く。
しかし、5カ月目、6カ月目もお店は閑古鳥が鳴く状態が続いていた。
Cさんの店の経営は、説明会の際に見せられたシミュレーションとは、大きくかけ離れた状態だった。
実は、フランチャイズ本部のなかには売上がよいとされる開店から3カ月間の平均値をシミュレーションで提示するところもある。
こうした現実を知らないCさん。やがて、本部からも応援の足が遠のいていった。
そしてついに、コック長から「辞めたい」という話を切り出された。
客が来ないのでは、キッチンに立つ意味がない。
なんとか思いとどまるよう説得するも、コック長の意志は固かった。
これがきっかけとなり、Cさんの店は開店から8カ月でたたむことになった。
コック長が辞める際に言った言葉を思い出す。
「本部が見せたシミュレーションは、いいとこ取りしたものだ。開店から3か月はどの店でも景気がいい。そのときのデータをまとめたものなんだ。」
シミュレーションの甘さが命取りになることもある。信頼できるフランチャイズを選ぶことが重要なのだ。
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